リレーなんかやらない! と叫んだ子供の良心と交流できました

30代女性

私には小学3年の長男がいます。5月に小学校の運動会にありますが、
学年選抜のリレーという競技があり、息子は初めてその選手に選ばれました。

家に帰ってくると、嬉しくてたまらない! という雰囲気を全身から醸しだしているのがわかりました。
今日はリレーの練習があるんだと、ある朝喜んで学校に行きました。

でも帰ってくるとどんよりした顔で、人相まで変わって帰ってきました。
どうしたの? と聞いたら、私に背を向けて、「俺はもうリレーなんかやらねぇ!」
と叫んで部屋にこもってしまいました。

先生からも電話があり、練習中に友人とのトラブルがあったと…。
チーム替えをしながら練習をしたところ、息子のいたチームがいずれのときも負けてしまい、
それが息子のせいだったということになってしまっていたようでした。

心の目で見ていくと、ああ、本当に傷づいたんだな…とわがことのように感じられる瞬間がありました。
何度か部屋をのぞいても、「入ってくるな」というオーラがバンバンあったので
実際の会話はできませんでしたが、傷ついたよね、という光をずーっと息子の良心に送り続けました。

すると、
「そうだ傷ついたんだ」「でもリレーで活躍してお母さんに喜んでもらいたいんだ」
という答えがありました。

自分の思いだけでなく、親に喜んでほしい純粋な思いでリレーに取り組んでいたんだなと思うと、
母として胸がきゅんとするような思いが湧いてきました。

夕食の時間、お腹が空いてきたのでしょう、部屋から出てきて、顔はしかめ面でしたが、
抱きしめてあげ、ちょっとくすぐったりしながら話していると、少し笑顔が戻り、
「お母さん、リレーを頑張っている俺を見たら嬉しい?」と聞いてきました。

「もちろんだよ、とっても嬉しいよ」と応えると、すっと表情が晴れ、
明日も意気揚々と行くという感じになりました。

リレーくらいでそこまで…というような思いに前だったらなっていたと思いますが、
彼の心情と交流して、良心・本性で共鳴することができた恩恵を感じました。

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