40代男性
息子がいま中学生です。ある授業で意見の発表という場面があり、
それがとても良かったですと先生が教えてくれ、親として誇らしく思っていました。
その夜、家族で食事をする際にその話題を出したら息子も喜んで暖かい雰囲気でしたが、
「ところで、お兄ちゃんはその日学校にいつ着いたの?」と妹が突っこみました。
息子は「うん遅刻した、以上」とそれ以上話題が広がるのを避けたい感じで話していました。
その後のやりとりのなかで、息子が妹に
「でもこいつ、授業ちょっと遅れることOKって言っているよ」というのですね。
息子は朝からゲームに熱中するとすべてを忘れてしまう時があり、
娘に一緒に行こうと声をかけてくれるよう、いつも話していました。
私もたまに遅れるくらいは構わないと思っていて、娘にもそう伝えてあったのですが、
自分を正当化するような息子の言い方に私はひっかかってしまいました。
受験も近い大切な期間なのに、授業に遅れてOKとは何ごとかという思いから、
言わないほうがいいと思いながらも、
「遅刻したらお小遣いあげないぞ!」と、昭和時代のような「禁止令」を叫んでしまいました。
夜10時でしたので子供もモヤモヤしたまま寝て、
そこまで言うことはなかった一言をいってしまったことに私もモヤモヤしまして、
「心の浄化」のワークをして少し楽になりましたが、どうもまだスッキリしません。
良心に尋ねると、「大したことではない、許しなさい」と来ました。
でも納得いかないので、「本当に許していいんですか」と聞くと、
「本当だ」、「本当に本当に許していいんですか」と再度投げかけても、
「本当だ」と帰ってきます。
でもどうして許していいんですか、
この貴重な期間に努力をしなくてもいいんですかと良心に食らいついたら、
「お前も許されてきたんだ」という言葉が浮かんできました。
ああ…と心が熱くなり、複雑だった気持ちが解けていきました。
過去いろんな不足はあったけれども、
私もたくさん受け入れられ許されてきた過去が走馬灯のように思い起こされ、
愛は許すことから始まるということを改めて感じる一件でした。