良心に聞いてみた、、、

私には幼稚園の年長になる息子がいます。
夕方、帰ってきた息子とコンビニに寄ったところ、
息子はお菓子を買ってほしいと言ってきました。

前の日にもお菓子を買ったばかりだったので、
私は「今日は買わないことにしようね」と伝えました。
息子は「わかった」と返事をしましたが、
その後「お母さんこっち見ないで」
と言ってきました。

どうするのかなと思って様子を見ていたら、10円のガムを
ポケットに入れて、そのまま帰ろうとしました。
その場で息子を止めて、ガムを元に戻してコンビニから
出ましたが、
私の心の中には、息子がなぜそのようなことをしたのかという
怒りや悲しみ、
息子がそのようなことをするように育ててしまった
自分を責める心など、
いろいろな感情が出てくるのが感じられました。

このままの気持ちで息子に向き合ってはいけないと思い、
ひとまず自転車に乗って家に帰りながら、
気持ちを落ち着かせようと努力してみました。

そして、
「自分はどのように息子に向き合ったら
いいのでしょうか・・・」
と良心に尋ねてみました。
すると、「まず子どもと事情を共有してみたらいい」
と、良心は答えてくれました。

家に帰ってから、息子と二人で向き合って、どうして
こういうことをしたのかと、努めて冷静に話したら、
「どうしてもお菓子がほしかった」とのことでした。
悪いことだとは分かっていたけど、してしまったんだとも
話してくれました。

息子は最初、そっぽをむいたり、部屋を出ていこうと
したりしていましたが、私が膝にかかえて話を聞いていくと
ポツポツと話すようになりました。

「どうしてもほしいという気持ちはお母さんにも分かる、
でも、黙ってガムをポケットに入れて、あなたの気持ちは
どうだったの?」
と聞くと、悲しい気持ちだったと答えました。

そうなんだねと共有しつつ、「なんで悲しいのかな?」と
その時の子どもの気持ちを引き出しながら、
一緒に考えてみました。

「悪いと分かっていたのにしてしまったあなたを見て、
神様が悲しい気持ちになったので、あなたも嫌な気持ちに
なったのかな」と伝えたら、子どもの心にとても響いたようです。

これからはやらないと約束して、お父さんやお母さんが
悲しむことはしたくないし、そうならないように導いて下さいと、
一緒にお祈りをすることができました。

息子が成長する過程で、似たようなことはまだ起きると思うし、
もっと深刻な状況に直面することもあるでしょう。

今回、息子は確かに悪いことをしてしまったけれど、
このことがなければ私は真剣に良心に尋ねることや
その良心の言葉に従って息子に
向き合うこともできなかったと思います。
そして良心に尋ねることができなかったら、
私は怒りに任せて息子を叱り飛ばしていたことでしょう。

その場は怒りが収まり、自分を満足させることはできたかも
しれません。
けれども、あとから自分を責めて苦しむ結果になっていたと
思います。
良心が私の心にも息子の心にも働きかけてくれ、
感謝しています。

ありがとうございました。


分類: