囚われを外して、子供の本性を見ました

40代女性

 私には3人の子供がいますが、それぞれ食べ物の好き嫌いがあり、
残ったものをいかに食べてもらうか、押したり引いたり、毎日が駆け引きです。

 好き嫌いをしてはいけないし、神様が準備して下さったものを残さないほうがいいし、
栄養バランス上もそのほうがいいし、という思いが私の背後にあるわけです。

 長女は肉を、長男はほうれん草を残していて、
それを見て出て来る私の中の囚われ(固定観念)…
◯◯だから、出されたものを残してはいけない… をひとつひとつ流していきました。

 すると、ふと、食べ物はどう思っているのかな? と思い、
肉とほうれん草に「残されて、食べてくれなくて、どう思う?」と尋ねてみました。

 悲しいという答えだろうと思っていたのですが、
「食べても食べなくてもどちらでもいいよ」と心に返事が来たんですね。
とても衝撃を受けました。

 これをそのまま子供に伝えたらどうなるかな? という心配もありましたが、
万物はすべてを委ねていること、神様は父母の気持ちで、
人間を信じ人間に委ねているんだ!という感動を感じ、
勇気をもってそのまま子供に伝えました。

「お母さんはこう感じたけれど、どうする? 
食べても食べなくてもどっちでもいいから、万物に聞いてみて」と伝えました。

 長女はへへっと笑って肉を食べました。
長男は、ほうれん草をみて渋い表情をしていて、
それを食べたら私は死んでしまうくらいの顔を(笑)していました。

 ほうれん草に聞いてみてと言い残して、
食べても食べなくても大丈夫と自分に言い聞かせながら場を外して、
戻ってきてみると長男は食べていたんですね。
食べたの? と聞くと、ふふーんという表情をしていました。

 何でも食べるかというとそうでもなく、
好き嫌いの押し問答はまだ続いていますが、
囚われを手放す中で、子どもたちも食べる食べないで
万物とやりとりをするようになったようです。

 豆のサラダを先日出したら長男は食べていなかったのですが、
万物に聞いてみてと話したら、一つだけ食べたんですね。
「大豆を見ていたら、お母さんの笑っている顔が見えたんだ」
ということでした。小さくも嬉しい体験でした。

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