今この時にしか感じられない喜びを感じた

30代女性

独身時代は仕事で多忙だったので、
桜の季節になっても花見どころではない気持ちで過ごしていました。
それがどうかしたの? というような気持ちです。

結婚してもその気持は変わらずにいましたが、
「桜を見られるのは、多い人でも人生で100回くらいだよ」とある方に言われて、
今この時にしか感じられない喜びを感じたほうがいいかな、と思って花見に行ってみることにしました。

夫も忙しい人で、おおげさな花見に行く時間は取れません。そういう話も出てこない人です。
そこで、夫が車で帰ってくるのを家の外で待ちました。
意外と帰宅が遅くて30分待ちましたが、帰ってきた夫に「花見に行こう」というと、笑顔になりました。

住んでいるマンションの目の前に一本だけ桜が咲いています。それを一緒に見るだけです。
街灯があたっているだけの夜桜です。
今年は一緒にお花見が出来たね、美しいね、キレイだねと目を見て共に感じていきました。
なんだか心が嬉しく暖かくなりました。

私は夕食の準備に帰ろうとしましたが、
夫はちょっと散歩をしようと言いました。えっと思いましたが一緒に行きました。
近所を歩いたら、今まで気づいていなかった立派な桜の木があるのがわかりました。

神様はいつでも私たちを喜ばせたいと思っているけれど、気づかない私たちであったなと思いました。
何気ないひとつひとつに喜んで感謝して過ごしたいです。

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