40代女性
ある日、近くのスーパーへ、閉店時間間際に買物に行くことになりました。
小3の息子が、僕も一緒にいくというので連れて行くことになりました。
その日は強風で、スーパーの自転車置き場には倒れた自転車が何台かありました。
気にはなりましたが、時間もないし、どうせ直しても倒れるし、そのままにして行こう、
夕食も急いで食べないと、と通り過ぎようとしたのですが、小3の子供が直して行こうと言い出しました。
大人ものの大きな自転車3台で、私はえーっと思いためらっていたら、息子は自分でやり始めました。
はっとして良心に聞いたら、「一緒にやったらいいでしょ」と感じられました。
ふたりでやったら重い自転車も軽く感じました。
ヤンチャな息子でいろいろ困らせられることもありますが、こんないいところがあるんだなと思いました。
あれこれ囚われているのは私の方で、良心に素直に生きているのは息子の方だなと思うと、
息子が輝いて見えました。
その後、今度は職場に急いで向かう途中、横断歩道の途中で、黒いビニールバックが落ちていました。
中に体操服が入っているような感じがして、車に踏まれたらぐちゃぐちゃになるだろうな…
いったんは通り過ぎましたが、振り返ってみたらまだ信号が間に合いそうだったので拾ってきました。
中身を開けたら空き缶だらけでした。それでも、すがすがしい気持ちを感じていました。
引き返さなかったらずっと気になっていたと思うので、これでよかったのだと思います。