環境が変わると簡単に囚われる自分に気付きました

40代女性

環境が変わっただけですぐ囚われたという、どちらかというと失敗談です。

私は毎週水曜日に訪問介護の仕事をしています。ある水曜日、ものすごい風と雨の嵐でした。
介護の仕事はどんな天気でも利用者さんのお宅に訪ねていきます。
品川区に私は住んでいますが、自転車で大田区の利用者さんのお宅に伺いました。

すっかりずぶ濡れになってたどりつきました。
デイサービスにお年寄りを送り出すサポートをするのですが、
車に乗せるという間だけでもずぶ濡れでした。

次のお宅まで時間があったので、一度帰宅して、着替えて次のお宅に向かいました。
次のお宅は、そのお宅のお掃除をするというお仕事です。
眼鏡はしぶきだらけ、レインコートも役に立たず全身が再度ずぶ濡れになると、

「ここまでして掃除しなきゃいけないの?」「たかが掃除くらいでここまで…?」
「キャンセルしてくれないかな?」という思いが湧いてくるようになりました。

ずぶ濡れで到着したら、おばあちゃまがにっこりと笑って迎えて下さいました。
はっとして、意識が「今ここ」に戻って、自覚が取り戻されました。
そして気付きました。

いつも、利用者さん宅への道中で祝福の祈りをしながら行く、という実践をしていたのですが、
ちょっと環境が変わっただけでできていなかったな…
掃除くらいで? と人や環境を責める気持ちに囚われていたのです。

どんな環境でも良心を探していかないと…と反省した一件でした。