良心は私しか知らないことをよく知って、心を前向きにしてくれた

30代男性

あるとき、職場の先輩から、引っ越しの手伝いをよろしくね! 
とお願いされました。私は「はいわかりました」と口では言いました。

引っ越しといえば重い荷物を運びますので憂うつになります。
待ち合わせ場所には時間通りに来ましたけれど、
やっぱり気が進まないなと、私は後ろ向きな気持ちでした。

そこで、「真の愛を中心として今のこの状況を正しく見させてください」
と心に投げかけてみました。

実は私も頭ではわかっていました。
その方の為に頑張ろう、頑張らないといけないとわかってはいるのです。
でも心がついてきていません。

ここで良心からもう一度、わかっていることを言われたら、
わかってはいるけれどできない、と苦しんだかもしれません。

どういう答えだったかというと、

「お前、昨日、筋トレさぼっただろ!」と来たのです(笑)。

え?

みなさんにはこれだけだと何のことかわからないでしょう。でも私は深い納得に導かれたのです。

私は毎日筋トレに取組んでいます。
しかしその前日は、何とサボっていて、そのことを少し負債に感じていたのです。

ああそうか、重たい荷物を運ぶことで筋トレがわりになり、
昨日のサボったことも帳消しになるのだな! とむしろ許しを受けた感じがしました。
とても納得がいきました。心がスッキリし、喜びが湧いてきました。

でもまたすぐに嫌な気持ちが湧いてきました。
私に手伝いを頼んだ先輩の方が、時間になってもなかなか来ないのです。遅刻です。

私は、今日は仕事がまだたくさん残っているのに! という焦りが強まり、
そうすると、先輩なのに! 責める気持ちと怒りも湧いてきました。

もう一度、「真の愛を中心として今のこの状況を正しく見させてください」と心に投げかけてみました。

何と返ってきたと思いますか?
私も、ここはその方を受け入れたほうがいいと頭ではわかっています。でも心がついてこないのです。

良心は、
「お前は追い込まれたほうが集中できるタイプだろ!」と言ってきました。
おお! と感銘を受けました。

私はたとえば夏休みの宿題なら、コツコツとはできないタイプで、
夏休みの終わり間近になって集中力を発揮していくタイプです。

これは誰も知らないことで、私と良心だけが知っていることです。
良心は私のことをよくわかっているな、と思うと、ふふっという微笑みが湧いてきました。

良心はときに親しい友だちのようだと教わったことがありますが、
そのことを深く実感した一件でした。

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