60代男性
私はある業界でインストラクターの仕事を長年してきました。
妻と二人で同じ現場にいることが多かったのですが、
妻は誰かについての愚痴や悪口というものをつぶやいたことがない、立派な人です。
ただ夫である私の愚痴はよく話していました。
「あなたの話には起承転結がない、何を話しているのか聞いている方にはわからない」
という指摘をたくさん受けました。
私がそれを意識すればするほどよくわからない話になってしまうという事態になってきました。
あるとき、人事の際に歓送迎会というものがあり、私が新任で歓迎される側だったのですが、
前任の方が、「夫の話し方を正そうとあれこれいうとかえって悪くなる、
それに気づいて褒めるようにしたら良くなってきた」という挨拶をしていて、
そのとき私の妻もああそうかと気づいて、それ以来私を褒めるようになりました。
ただ私の中には、本当にそう思っているのかなという疑念が拭えずにいました。
立派になってほしいという思いが妻には強いということがわかってはいましたが、
それを受け入れられずにいました。
目を見て共に喜ぶというワークをすると、私の心のカベがなくなり、
妻が心からそのようにしていることが感じられるようになり、
妻の言葉を素直に受け止められるようになってきました。
妻として私を支えようとしてくれているという感じ方が自然にできるようになり、
夫婦の仲はだいぶ改善したと思います。
この妻がいてくれてありがたいなという気持ちが湧いてくるようになったことを嬉しく思います。