70代男性
私は25年前に、娘からある信仰を伝えられ、同じ道を進むことになりました。
娘夫婦と同居して仲の良い家庭を築いてきましたが、
息子は私の信仰に対して猛烈に反対してきました。
刃物沙汰寸前になったことすらあり、私と息子の間には高く厚い壁が出来上がり、
ここ数年間は、音信途絶状態にありました。
ワークを学ぶようになり、「私は正しい」「~でなければならない」という囚われを
手放す努力を積み重ねてきました。
また、毎月5日・15日・25日に息子へハガキを出すことを実践してきました。
3月7日の午後2時過ぎに、息子の嫁から「今日・明日中に車庫証明のことで、
夫が電話するかも知れません」と言うメールが届きました。
この時、私の心になんとも言えない不安感が起こりました。さっそく、
『浄化の祈り』を実践したところ気持ちが落ち着いて、
いつ電話がかかってきても良いように心を整理できました。
2時間後、息子から電話がかかってきました。
受話器をとる直前に『真の愛を中心として正しく見させてください、
そして全てを神様に委ねます』とお祈りをしました。
久しぶりに聞く息子の声に、懐かしさと、
長い間放置していた申し訳ない思いが交錯して涙が出て来ました。
用件は、車庫証明に関する事務的なやりとりでした。
その後、私達のことを心配する内容やお互いの近況を話したりしました。
30分位の時間でしたが、お互いに穏やかな心で会話することができました。
そのとき、私たちと息子の間にそびえていた壁は、息子がつくったのではなくて、
自分の思考が作っていたこと、そしてそれを壊す決意と勇気が自分になかっただけ
だったことに気付きました。
さらに、その日の夕方には、息子の嫁から「車が新しくなったら、
お父さんとお母さんを迎えに行って、こちらの町並みを見せてあげたいと言っていたよ」
と言うメールが届きました。涙があふれ出てきて止まりませんでした。
これを機会に、息子との心情交流を活発にしていきたいと決意しています。