どんな人の中にも、誰かの幸福のために生きたいという本性の輝きがある

40代男性

私がバスを待っていると、ある60代くらいのサラリーマンの方が目の前を通っていきました。

スーツはしわしわによれて、首はうなだれながら、ゆっくりテクテクと歩く方です。
なんだか冴えないな、見ているだけでも心が暗くなっていくな…と感じましたが、
ふと思い出して、その方を見つめながら祝福の祈りをしました。

「お父さん、頑張っているんですね。ありがとうございます。…あなたの幸福が私の幸福です!」

と心の中で祈ると、心が熱くなり、ワーッと涙が溢れてきました。

こんなに疲れた姿になっても、どうして仕事を頑張っているのだろう?
我知らず心に尋ねると、「家族のためなんだよ」という答えがありました。

そうか、家族のために頑張っているんだ…と思うと、そのサラリーマンの方が輝いてみえてきました。
そして、そのお父さんも含め、その場の人すべてが慕わしい思いになり、
「幸福になってほしい」という気持ちがとめどなく溢れてきました。

私の心の奥底にも皆の幸福を願う良心があり、
どんな人の中にも、誰かの幸福のために生きたいという本性の輝きがあることを実感しました。
すべてが輝いて見えた体験でした。

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